本堂(内陣)

本堂改修のお礼

この度は神足寺本堂修復修繕事業に対し、多大なるお力添えをいただきまして心より深く感謝申し上げます。
門信徒皆様のご協力のもと、「本堂落慶法要」が厳修されることに無上の喜びを感じております。

当寺の本堂は、明治43年に現在の港区三田から移築されてまいりました。
その後、本堂内部は百年以上もの間、ほとんど修繕を行わずにまいりましたところ仏具をはじめ、あらゆる箇所で損傷や劣化が目立つようになってまいりました。
重ねて7年前の東日本大震災で壁に数か所の破損も生じ、法務の執行や教化活動にも支障をきたすようになってまいりましたので、今回の修復の運びとなりました。

今回の修復修繕事業を通して私自身が問われたのは、「なぜ厳しい経済状況の中、修復修繕をしてまでお寺を維持しなければならないのか」ということでした。
しかしながら、長い歴史の中でお寺というものが、どのような存在だったのかを深く考えたときに、やはりそこには多くの方が生きる拠り所として集まる「場」であったというところに存在意義があり、今日まで存続されてきたのだと思います。

今後も門信徒皆様の本堂として、また皆様が集う「場」となるようなお寺として維持存続できるようさらなる精進をしてまいりたいと存じます。
何卒ご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。